気分も上がる 香りで美肌になる理由
みなさんは化粧品を選ぶ時、香料の入っているものを選びますか?それとも無香料のものを選びますか?
香料と言われると、添加物というイメージもあり、あまり好まれない印象もありますが、実は香りの中には、美容効果を期待できるものもあります。化粧品選びのポイントは、効果・効能よりも、香りやテクスチャーを大事にするという意見も多いでよね。今日は、化粧品の香りと美容の関係についてお伝えします。
化粧品への香料配合の目的
❶化粧品の原料臭を香料でかくして目立たなくする
❷香りによって高級感を出し製品の付加価値を高める
❸抗菌作用ある香り(一部の香料)で防腐効果を高める
❹香りによって使う人にリラックス効果や多幸感もたらす
本能に直結し美容効果を生み出す
例えばローズの香りが好きな人がいたとします。ローズの香りを鼻から嗅ぐと、「ローズの香りだ!」と認識し、同時に「良い香り~、好きな香り~」という感情が生まれます。この感情が、美容に対して効果を生み出し高めるのです。
香りの美容作用
香りと脳は直結していて、自律神経やホルモンに作用します。
好きな香りは、自立神経のバランスを整え、副交感神経を優位にし、血管力を高め血流を促します。
自律神経の安定は、ホルモンの分泌を促し、ホルモンバランスも整えてくれます。その結果、美しい肌細胞を生み出す力を高めて、明るさ・透明感・ハリを備えた、誰が見ても美しいと思える肌へと繋がるのです。
主な香りの種類と効果
香りの好みは感覚的なもので一人ひとり違います。その日の体調でも感じ方が変わってきます。その時々の気分に合わせて選ぶのがおすすめです。好きな香りの傾向は、自分でチェックして知っておくと良いでしょう。
ローズ
ゼラニウム
ラベンダー
カモミール
ローズマリー
天然香料と合成香料
一見、同じような香りの印象であっても、天然香料と合成香料では、私たちへの働きかけが異なります。どちらが良い悪いということもありません。シーンや目的に合わせて、合成香料と天然香料を使い分けると良いでしょう。
天然香料
自然界に存在する動植物が原料の香料です。
現在知られている天然香料約1500種のうち、化粧品によく用いられるのは200種です。同じ1本の植物から採取した天然香料でも、その部位によって、有香成分の種類や質、量は違います。産地や収穫時期の違い、収穫年の違いなども香りに影響します。また、全く同じロットであっても、その時に残っている有香成分の量や、どのように保存されていたかによって、香りは微妙に違ってきます。
合成香料は2種類
天然香料から主成分を取り出して作った単離香料と、単離香料や化合物を原料に合成された半合成香料・合成香料があります。合成香料は、天然香料に似せて作るので、成分も天然香料中の有香成分と似ていることが多く、一目では天然香料か合成香料かは分かりません。
天然香料のメリット
天然香料を嗅ぐことで、心身の不調を緩和してくれます。100%天然精油はやさしく香るうえ、人間の五感に心地よく作用し、リラクゼーション効果をもたらします。また、様々な植物の薬理効果を安全に取り入れることができます。
合成香料のメリット
同じ香りを安定的に供給できることに加えて、天然香料よりも香りが持続するため、香水や部屋・トイレの芳香剤などによく使用されています。好きな香りを手軽に楽しみたいときや、長く香りを堪能したいときには合成香料が適しています。
最後に
気分が優れないこともある梅雨の季節。私たちが、最も時間をかけて行う夜のスキンケアタイムに、香りの力を取り入れてリラックスしながらケアをすれば、日々の疲れやストレスが解消され、うつうつしがちなこの季節をパッと明るい気分で過ごせること間違いなし!