近年、一般的になり始めた美容医療。目を見張るほどの進化を遂げ、現在では多数の美容クリニックが存在し、とても身近なものになりました。特にこの1~2年、コロナ禍での自粛生活やリモートワークにより、人と会わない環境と期間を利用し、美容クリニック利用者が増加しているといいます。
そこで今回は、肌悩みや自分の美肌ビジョンに合わせて、コスメと美容クリニックをうまく使い分けるヒントをまとめてみました。
コスメ | 毎日のセルフスキンケアで、美肌ケアからエイジングケアまで手軽にできる |
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一般皮膚科 | 肌トラブルを正常ベースまで治療し改善することができる |
美容クリニック | 単に肌トラブルを治療するだけでなく、正常な美しい肌を更に自分の目指す美的ビジョンまで引き上げる事ができる |
化粧品の質と効果の向上により、従来、化粧品使用では不可能と言われた「しわ改善」「シミ改善」が見込める時代。日々のセルフケアでできれば手軽だし一番良いと思うのが一般的な考えです。
浅めのしわなら表皮の保湿ケア。クレンジング→洗顔→化粧水→乳液・クリームの順番で保湿力の高いものを選び毎日朝晩ケアすれば目立たなくする事ができます。
しかし、ほうれい線や、目の下のゴルゴライン、口角からのマリオネットラインとなれば、真皮の弾力線維の変化や保湿成分の減少(エラスチンの変性・コラーゲンの減少やゆるみ・ヒアルロン酸の減少)への対策が必須。なので上記の基本ケアに加えて美容液や美容クリームが必要です。現在厚生労働省が認可しているしわ改善成分の中でも、ニールワン・純粋レチノール・ナイアシンアミドは3大成分と言われています。
美容液/クリーム購入に際しては、効果のある成分配合なのか、効果の出る配合量なのかを確認し、クチコミサイトなどからの使用者の生の声を収集して賢く選択購入するとよいでしょう。
能書に書かれている使用量や使い方を守り、上記の基本のケアに組み込み使用すれば、個人差はあるが、効果を実感することができます。しかしあくまでもコスメとしての効果の為、どの程度改善できれば良しとするのかの自己判断が必要です。
一般の皮膚科は、皮膚病や皮膚疾患を保険診療で治療する場所です。皮膚の病気を治すことを目的としています。
よくある皮膚のトラブルとして、例えば、湿疹、水虫、じんましんなどは、美容という観点とは異なりますが、ニキビ、イボ、ホクロなどは、美容という観点で共通する部分もある為、美容皮膚科と一般皮膚科のどっちがいいのか悩む方も多いのかも知れません。
ここでは、ニキビを例に説明していきましょう。
最近では皮膚科と美容クリニックが併設されていて、悩みの治療に訪れながら、いつの間にか美容クリニックにも通っているなんて事も。美肌に詳しい肌の専門ドクターが、悩みやコンプレックス・トラブルを最先端の医療機器と治療で改善してくれます。美容クリニックの決め手は、やはり効果の高さ、瞬間的な確実な変化です。日々のコツコツコスメでは得られないレベルだからこそ、1度経験してみたいし、経験したらその効果の高さに感動し、もっともっと上を目指したくなるというのも納得です。
ボトックス注射 | 気になる箇所に注入し、表情筋の動きを抑え表情の癖でできるしわを改善 |
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ヒアルロン酸注射 | 内側からハリを与え、深いしわにも効果的。年齢による筋肉や脂肪の減少によるしわにも効果的 |
PRP注射 | 自分の血液の血小板を注入し、弾力線維そのものを生み出す線維芽細胞を刺激し活性化 |
ウルセラ・サーマクール照射治療 | たるみを引き締めてリフト効果が期待できる |
有効成分導入治療 | しわに効果的な成分をイオンや超音波で効率的に導入し、しっかり肌に取り込める |
レーザー照射 | 濃いシミ(肝斑に照射し治療するレーザーもあり) |
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光治療 | 肌全体のトーンアップや細かいシミに効果的 |
それぞれのメリット・デメリットを確認し、自分がどうしたいのか、その為には何が必要かを賢く選択することが大切です。
一般的な皮膚科と美容クリニックの治療範囲やメニューも、クリニックごとに違いがある為、事前のリサーチやクチコミ等で情報収集しましょう。
美容クリニックを利用するにしても、やはり基本は毎日のコスメケア。毎日のコスメケアあっての美容医療であることをお忘れなく!