夏は頭皮にとって一番過酷な季節って知っていましたか?強烈な紫外線、活発な皮脂分泌、大量の汗など・・・。頭皮にとって良くないことだらけの夏。頭皮は髪に覆われているため、直接見る機会が少なく、スルーしがちに。健康な頭皮から美しい髪が生まれます。あなたの頭皮はいま、どのような状態ですか?
頭皮は、人の体の中で一番皮脂腺が多い場所で、顔のTゾーンの2倍はあるといわれています。
そのため、特に夏は皮脂の分泌が活発になり頭皮がべたつきます。更に時間の経過により、皮脂が酸化してニオイが発生します。酸化した皮脂が固まり毛穴が詰まることで抜け毛につながります。
湿度が高い夏は、頭皮も汗をかきべたつきます。本来弱酸性の頭皮が、汗により弱アルカリ性に変化し、細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。この雑菌の影響により、頭皮のかゆみや湿疹を引き起こしてしまいます。
頭皮は皮膚の中でも最も高い位置にあり、特に髪の分け目など、地肌が見えているところは紫外線の影響を受けやすく、赤く炎症し、やがて日焼けして黒くなります。その後、地肌が乾燥し皮がめくれ、顔の肌同様のダメージを受けてしまいます。
1日過ごした夏の頭皮や髪はダメージを受けています。その日の汚れはその日に落とすのが基本です。皮脂の酸化にかかる時間は約6時間。1日の皮脂や汗を朝まで放っておくと、毛穴が詰まりやすく、髪の成長にも悪影響を与えてしまいます。
シャンプーをつけずにお湯だけで、予洗いをします。指の腹で頭皮を揉みこむような感覚で、3分ほど丁寧に洗うのがポイントです。38℃を目安にすることで、汗や皮脂の汚れが落ちやすくなります。
丁寧に洗ったあと、すすぎ残しがあっては元も子もありません。頭皮にすすぎ残しがないようにしっかり流しましょう。特に襟足は残りがちなので丁寧に。シャンプーで洗った時間の3倍を目安にすすぐくらいでちょうど良いと言われています。
いつものシャンプー前に、週1~2ペースで頭皮と毛穴をしっかりクレンジングしましょう。夏の頭皮には、シャンプーしても汗や皮脂汚れが残りやすく、ワックス、オイル、スプレーといった整髪料を、落としきれていないことも。その汚れの蓄積が、べたつきの大きな原因になるのです。頭皮と毛穴がスッキリ整い、べたつきやニオイも抑えられ、髪の手触りもサラサラになりますよ。
気になったときに、サッと手軽に使える頭皮リフレッシュシートを携帯しましょう。市販のシートは、男性用が多いようですが、女性も使用できます。なければウェットティッシュで代替しても大丈夫。メイク直しのついでに頭皮の皮脂や汗もオフすると、夕方まですっきり、べたつきやニオイを抑えられ、気持ちよく過ごすことができます。
肉類やラード、バターなど、動物性脂肪の過剰摂取は、皮脂分泌の増加を招きます。頭皮がベタつきやすい人は脂質の取り過ぎに注意しましょう。また、皮脂のコントロールにはビタミンB群を摂ることも大切です。バランスのよい食生活を意識することで、べたつきの原因になる、過剰な皮脂分泌を抑えることができます。
紫外線から髪や頭皮を守るためのケアとして、大切なのは、日差しを直接浴びないことです。
外出する時は、日傘、帽子、髪・頭皮用の日焼け止めなどを使いましょう。
スタイリングや保湿をしながら、UVカットもできるなど多機能が増えています。スタイリング後やお出かけ前に、シューッと簡単に使えて便利です。長時間の外出時は、こまめにスプレーすることも忘れないようにしましょう。
髪の分け目をずっと同じにしていると、その分け目に紫外線を浴び続けるため、ダメージが集中します。髪のアレンジは変えても、分け目を変えることは少ないのでは?週に1度くらいのペースで意識的に変えることでダメージの軽減につながります。
冷房で身体が冷えると、血の巡りが悪くなり、頭皮の血行も悪くなります。また、頭に直接冷風が当たると、頭皮の乾燥を招きます。乾燥は、バリア機能を低下させ、頭皮トラブルのきっかけになるので注意しましょう。
頭皮のニオイを防ぐには、まくらとピローケースを清潔に保つことも大切です。頭皮は睡眠中にもたくさん汗をかき、気がつかないうちに雑菌が繁殖し、におっているかもしれません。枕は頻繁に丸洗いできるものではありませんが、ピローケースは簡単に洗濯することができます。
まだまだ夏真っ盛り。トラブルを感じてない方も頭皮をケアすることで、美しいヘアにもつながります。簡単な習慣ばかりなのでぜひ取り入れてみてくださいね!!